仮想通貨 幻想を抱くのに必要なもの
マネー - 2018年01月19日 (金)
ブロックチェーン技術の活用と仮想通貨バブルは無関係
仮想通貨の価格のボラティリティが凄い
消費しないピノキオはただの傍観者ですが
この現象にとても興味があります


価値って究極的には共同幻想
ゴールドと兌換できる時代の貨幣ですら
ゴールドには価値があるという
伝統的な共同幻想と貨幣をリンクさせることで
その信用を強化していただけの話
ゴールドとの兌換を廃止しても
法定通貨という地位があれば
皆に受け取ってもらえるに違いない
という共同幻想は崩れない
とはいえ、国自体が信用されなくなったら
国が発行する貨幣は貯蔵手段ではなくなっていく
あくまでベースは共同幻想でしかない
共同幻想をゴールドとの兌換や法体系で強化しているに過ぎない

仮想通貨はゴールドとの兌換もなく、法定通貨でもない
管理者すら不在
それでも、これだけ支持されている
秘密鍵情報を無くしたり、忘れたら
現在の技術では諦めるしかありません
そういえば、こんなニュースが流れていました
米連邦保安局、ビットコイン3800枚余りを公売へ
5200万ドル相当
秘密鍵を何らかの手段で入手したんだろうな
取引所のウォレットを使っていたのか
パソコンやスマホを押収して発見したのか
それとも拷問してパスフレーズなどをゲロさせたのか
そんなわけで、仮想通貨の性質上
資金の逃避先にもなりやすいです
日本のような経済が安定した国で
値上がり期待以外に
管理者不在の仮想通貨に交換する
積極的な理由なんてあるのかな
もっともらしく決済費用や手間の話が出てるけど
怪しい理由くらいしか思いつかないんだけどな
現在、多国籍企業の租税回避ですら
OECD加盟国同士で情報共有の上
ルールを策定しているわけです
仮想通貨も、大きな枠組みで
規制が入る可能性がありますね
そこまで見越していたとしたら
日本政府はなかなか狡猾ですね
①私がビッドコインを初めて試験的に買ったのは昨年2月。理由は3つ。一つはブロック・チェーンを理解するには応用技術である仮想通貨をやってみるのが一番と思ったこと。二つ目はブロック・チェーンが将来社会を大きく変えるのなら通貨も大化けする可能性があると思ったこと。
— 藤巻 健史(経済評論家・参議院議員) (@fujimaki_takesi) 2018年1月18日
ブロックチェーン技術は今後 幅広い分野で活用されていく
特に行政コストを大きく減らすことができるはず
ブロックチェーンを有効活用して、その技術が社会に浸透することと
仮想通貨がバブル化することの間には何の関係もない
ITバブルの時も同様のロジックの言説が流布された
結果は知ってのとおり
インターネットもIT技術も予想とおり 大きく進化したけど
ITバブル期から残存しているのは ごく僅かな勝ち組企業だけです
21世紀の貨幣論

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