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右肩上がりの坂の果て

そうだ 人生をもっと楽しもう




このバスには、完全に停止できるブレーキは装備されていない

残念ながら、速度を抑えることしかできない

昔なら整備できるチャンスはあった
そのチャンスを逃がしてきた結果が今

過積載も影響しているのだろう


右肩上がりの上り坂

速度を速めたり 遅くしたり しながら
バスは ひたすらに坂を登っている



「この坂の果ては 崖になっている」

坂の果ては、ゆるやかな下り坂や平坦な道ではない
そこに、もう道はない 完全に途切れている


誰かがそんなことを言っているが
多くの人は信じていない


「もっとスピードを落とせ 危険だぞ」
「燃料がどんどん減ってるじゃないか どうしてくれるんだ」
大声で運転手を批判する乗客もいる

そう、このバスには乗客がたくさん乗車している

乗客たちはバスに自分の荷物を積んでいる
荷物の量の大小で、時々乗客同士が揉め事を起こしている

同じバスの乗客なんだから、仲良くしてください
運転手がマイクで呼びかける

運転席の周囲には灰色の男たちが陣取っている

運転手にしか聞こえないくらいの声量で頻繁に囁いている

そろそろ燃料補給をしましょうとか
乗客にアメを配って落ち着かせましょうとか
乗客の荷物に保管料を課したらどうかとか


バスの行く末に、ぼんやりとした不安を持つ乗客も少なくはない

でも、多くの乗客は沈静を保っている
感情的に騒いで 周囲に迷惑をかけたくないからだ
この期に及んでも、周囲の目を気にしている

ぶつぶつと静かに念仏を唱えてお祈りしている人もいる
なぜか 運転手の近くに陣取ることが許可されている


自動車 過積載 エネルギー


道程を振り返れば右肩上がりの坂だった

「昔はもっと勾配がきつかったものだよ」
「今では、随分と緩やかになったもんだ」
窓際に座る老人が俯き加減でつぶやく

今では、このオンボロバスはすっかり燃費が悪くなってしまった

道の勾配は緩やかになり
もはや さしたるパワーも必要としないのに
燃費だけは、年々悪くなっていく


「この坂道はどこまでも続いている」

今までもそうだったのだから
今後も右肩上がりの坂が永続的に続いていくに違いない

大半の乗客は そう考えている
そう期待している そう願っている

たしかに今の仕組みでいえば、そう期待することは合理的だ
うまく回転している時は、何も問題が起きていない時なのだから
問題が起きれば、一致団結して問題を改善していく
その繰り返しが「あたりまえ」となり、クレクレが「当然」になっていく

運転手は時々 小さな声で元気なくつぶやく

「どうせ、このバスは停止できないのだ」
「そう、 このまま進んでいくしかないのだ」
「この道しかないんだ この道しか」


自分にいい聞かせるために
自分を納得させるためにつぶやく

事実 一本道の坂なのだから

灰色の男たちは、静かに頷いている
その表情は一様に明るくなく、どこか曇っている

バスから道の先を眺めてみると
坂の勾配は緩やかであるため
かなり先まで見通すことが可能だ

時間の猶予があることが
淀んだ気持ちへの ささやかな慰めになる


万一 坂の先に不幸にして崖があり
バスがその崖から転落しても 多くの乗客はきっと死なない

そこで、このゲームが終わるだけの話

本当に誰も死なないのだとしたら
もしかしたら、これはバーチャルなのかもしれない

荷物がなくなったって 大した問題じゃない

違うゲームが 違うルールで
またスタートするに違いない

その頃には乗客も皆 覚悟を決めていることだろう

また、ふりだし からスタートできることに
胸の高まりを感じている人もいるだろう


バスの乗車中も時間は容赦なく過ぎ去っていく

ルールがどう変わろうとも人生は有限なままだ
今までだって、ルールは何度も変化してきた

そうだ 人生を もっと楽しもう



これはモノローグになります


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コメント
4940: by プライア on 2016/08/12 at 22:36:11

うーん、面白い。星新一氏のショートショートでも読んでいる気分でした。

どうせ崖が近づき落ちる頃に腹がくくれるんなら、安定した上り坂のうちに自分で腹をくくって見なよ。バスから飛び降りて傍観者へとポジションを変えた男がそう呟いた。

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